メコンの流れのように

多様な価値観、1つの世界

ラオスのお坊さんから学ぶストレスマネジメント

サバイディー!

ラオスのジーコです。

職場に派遣されて早一カ月が経とうとしています。

僕は毎日、職場までバスで通っているのですが、そのバス通勤が自分の中で結構ストレスなのです。

何がストレスかというと、、、バスがいつ来るわからないことです。

ちなみにビエンチャン市内のバスはハイテクなことにバスにGPSがついていて、今バスがどこを走っているかわかるアプリがあります(jicaの協力で作ったらしい)。

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しかしながら、最初のバスステーションからバスが出発したのが分かってから家を出ても、今住んでいるドミトリーから最寄りのバス停までは歩いて10分ほどかかり、その間に通り過ぎてしまうのです。

つまり、結局はバスがいつ来るかわからないけどドミトリーを出ておかなければならないのです。

運が良いときは5分も待たずにバスが来ますが、運が悪いときは1時間近く待つときもあります。

バス自体に乗っている時間は片道で30~40分なのですが、待ち時間を合わせると平均で毎日往復通勤に2時間近く使っているように思います。

そのため毎朝『今日はバスをどれだけ待つことになるだろうか?』というストレスを抱えていました。

今日の朝もそんなことを頭の片隅で思いつつバス停のイスに座ってバスを待っていました。

すると、1人の若いお坊さんは僕の前に止まって「どこに行くんだい?」と話しかけてきました。

僕が「ドンドークの大学に」と答えると

「私もドンドークに行くから一緒にバスに乗ろう」と言い、

僕は若いお坊さんと一緒にバスを待つことになりました。

それから、僕と彼は世間話をし、気が付くと10分ほどが経っていた。

僕は何気に「まだ、バス来ないねー」と言った。

すると、彼からは「もうすぐ来るさ」と返ってきた。

僕は『もうすぐ来るかなぁ…』と思いながら、また世間話を続けた。

そしてまた10分ほどが経ち、僕はもう一度言いました。

「まだ、バス来ないねー」

すると、お坊さんはさっきと同じく

「もうすぐ来るさ」と言いました。

しかしながら、やはりその後もバスが来る気配はなく、結局バス来たのはそれから20分後だった。

僕は『はぁ…。やっと来たかぁ…。今日は遅かったなぁ。』と思いながら、座席に腰をかけました。

しかし、彼の方は全く疲れていない様子です。

確かに、彼(ラオス人)にとってバスに待たされるのはいつものことだから慣れっこだと言ってしまえばそうなのですが、彼はどんな気持ちでいつもバスを待っているのだろうか?

僕と彼との違いは何なのか?を考えてみると、

僕の「まだ、バスが来ないねー」という発言と

彼の「もうすぐ来るさ」という返答の中に

僕と彼との考えの違いがあるということがわかりました。

「まだ、バスが来ない」という考えは、『今頃はバスに乗っているはずなのに未だ来ていない』という

未来から現在への後ろ向きの考え方であり、

「もうすぐ来るさ」という考え方は、『今はバス来ていないがこれから来る』という

現在から未来への前向きの考え方なのです。

僕と彼が置かれている状況は全く同じだったにも関わらず、

僕の方はありもしない良い未来を見ていたばかりに、今を悪く見てしまっていたようです。

それによってストレスを抱えてしまったということです。

そもそも「ストレス」は、物事や人が自分の思い通りにならない時に感じます。

つまりは、ありもしない良い未来と『今』を比べてしまっている状態ですね。

しかし、自分の力でどうすることも出来ない事に対してストレスを感じてしまうのは、実にエネルギーが勿体ないことですよね。

そういえば、『指さし会話帳』にラオス語には「ストレス」に当たる単語はないと書かれていたように思います。

ラオス人は自分の力でどうすることも出来ない事に対して、イライラして無駄なエネルギーを使う事が勿体ないということを普段の暮らしの中で自然に理解しているのかもしれません。

それは今回の出来事と同じように、ラオス人が『今』をただただ純粋にみていて『未来』を信じているからなのだと思います。

今回の経験で僕らがラオス人から学ぶことはまだまだ沢山あると改めて感じました。

日々の経験に感謝します。

ຂອບໃຈຫລາຍໆເດີ

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